大田区に建てられたHouseStudio、ホワイトを基調としたリビングダイニングから続く空間にそっと設けられたのは、漆黒をイメージさせるブラックキッチン。

全体の空間が明るい色使いのため存在感がより強調され、アクセントとしての役割も十分に発揮しているようだ。

壁面側のカウンターの上部に設けられている、ウォールナットの照明枠もまた良いバランスで配置されているのではないだろうか。

照明枠にウォールナットという重くなりすぎない樹種を採用しているおかげで、重たい雰囲気になりがちなブラックのキッチンの存在を廻りの明るい空間と調和させているように見える。

壁面に施工されたタイルも絶妙な色合いだ。

どれをとっても様々な素材のバランスを綿密に計算されていることがうかがえる。

キッチン脇に設けられた二つの小窓と壁面の色分けもまた良い色のハーモニーを奏でる。

見ているだけでワクワクする空間だ。
さらにレンジフードを天吊りとせずに、キッチンワークトップからせり出してくるテーブルベンチレーションを採用することにより、高い天井を存分に表現することに成功している。

高い天井、明るい空間、ブラックのキッチン、それぞれがいかされるバランスの取れた色使い。

これがHouseStudioというのは何とも贅沢な話だ。